あすイマ ～oFFですよ～

「遅かったね」

ポッチーをカリッっと鳴らして言い張る鶴美さん　タダイマ

カリっとしてるのは君自身です、なんかカリカリしてるよね・・・

「えぇっと、どうしたのかな？鶴美さん」

恐る恐る聞いてみると、
この桜の綺麗な花見の季節に一人で出かけたことに
不満がある様子。どうやら、浮気だと思っているらしい。

ＯＦＦ会だなんて言ったら　「女の子もいるんでしょ」　って言われるのがオチか・・・

「最近携帯変えたから、昔の人にメール送って懐かしい気分で
あいにいったりしてたんじゃない？」

あいたたたた、メールこそ見られてないから良いものの。
それは耳に痛いし、胃に悪い。
どこで、そんな情報を仕入れたんだ？
ＯＦＦ会の話に戻そう。

「東方のね、ＯＦＦ会に行ってたの。原稿進まなくってヤバイから
　　ほんとにそれだけだよ。」


妙な間―


「この天気の良い花見の季節に？」

「うん」

「じゃあ、ＯＦＦ行ってたんでしょ、スケブとか原稿見せて」

自分の原稿ばかりやってて、スケブを書いてもらってない。
ＯＦＦ会にいったって言う証拠がない事にいまさら気づく。

「原稿だけなら～」

「スケブは一人も書いてもらってないの？」

あぁ、また不穏な空気が漂い始めた。
携帯に入っている懐かしい人とのメールがばれませんように・・・
って、祈っているとほんとに悪いことした気分だ

ホントは一緒に花見に行きたくって、一人置いてきぼり食らったのが
さびしかったんだ～とわかってるんだけど。　どうしたもんかなぁ。